過去のお知らせ

米国有害物質規制法(Toxic Substances Control Act;TSCA)改正に向けた最新動向セミナーについて

「米国有害物質規制法(Toxic Substances Control Act;TSCA)改正に向けた最新動向セミナー」が2011年1月13日(木)、国連大学のウ・タント国際会議場において開催された。
講演者は、米国環境保護庁((Environmental Protection Agency;EPA)汚染防止有害物質部もブライアン・シムズ氏であった。
プログラムは、以下の2部構成であった。
 セッション1. 有害物質規制法(TSCA)の改正。
 セッション2. 有害物質規制法(TSCA)の実施強化。

1. 「セッション1.有害物質規制法(TSCA)の改正」について
 

TSCA改正の主な理由として、1976年の制定から30年以上経過しており、現在の化学物質管理及びリスク評価プログラムの修正が必要とされていることが挙げられた。
そして、現行TSCAにおける課題について発表がなされ、さらにこれらを踏まえ「改正TSCA」ではどのようにして課題に対応しているのかを現行TSCAの課題と改正TSCA原則の要点の比較による説明がなされた。
改正TSCA原則の要点としては、主に以下であった。
1.既存化学物質の安全性審査
2.化学物質の制限、禁止措置及び必要なデータ提出におけるEPAの権限
3.一般の人々の情報へのアクセスの保証など。

2. 「セッション2.有害物質規制法(TSCA)の実施強化」について
 

TSCA改正の取組と共に現在行われている化学物質管理プログラムの強化について発表がなされた。
最初に強化計画の一部として行われている難分解性などの特定の懸念物質に対してリスク評価及び適切な措置を行うためのアクションプラン(具体的行動)について説明がなされた。また、これまでに8種類の化学物質に関してアクションプランが公表されていることや各物質に対する措置等についての具体的な解説がなされた。

3. その他
 

講演の最後には質疑応答が行われ、改正法案の具体的な内容についての質問が多かった。
しかし、改正の全体的な枠組みや流れについては決まりつつあるものの、詳細については現段階では不明な点も多く、今後の動向にも注目する必要があるとの印象を受けた。

(2011年01月13日開催の米国有害物質規制法(TSCA)改正に向けた最新動向セミナーより)

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