「第3回化審法見直し合同委員会」について
2008年10月23日(木)三田共用会議所において、第3回化審法見直し合同委員会が行われた。
現在、新たな化審法の具体的な制度体系として、「化学物質の上市後の状況を踏まえたリスク評価体系の構築、リスクの観点を踏まえた新規化学物質事前制度の高度化及び厳格なリスク管理措置等の対象となる化学物質の取り扱い」の3項目について検討が行われている。
リスク評価の実施においては、リスクが十分低いと判断される化学物質とリスクが十分低いとは判断できずさらにリスク評価を行う必要があるものに分類し、後者については「優先評価化学物質(仮称)」として指定し、リスクに着目した評価を実施していくこととなる。
新規化学物質についても、上市前に審査を行う仕組みは維持しつつ、審査において従来のハザード情報に加え上市後に想定される製造・輸入数量と予定用途を踏まえたスクリーニング評価を行い、リスクが十分低いと判断できないものについては優先評価化学物質として分類することにより、上市後の化学物質と同様にリスクに着目した評価を実施すべきであるとしている。
以上の様に化審法見直しとして、現行化審法の長所を生かしつつ新たな観点を取り入れた更に充実した新しい化審法制度の検討がなされている。 |