過去のお知らせ

「JaCVAM第2回ワークショップ」について
 2009年4月17日(金)国立医薬品食品衛生研究所(東京)おいて、JaCVAM(Japanese Center for the Validation of Alternative Methods)第2回ワークショップが開催された。
第一部は、ICATM(International Cooperation on Alternative Test Methods)の設立合意に際し、「バリデーション研究とは何か?&国際動向」と題した講演がなされ、EUのECVAM(European Center for the Validation of Alternative Methods)や米国のICCVAM(Interagency Coordinating Committee on the Validation of Alternative Methods)など国際的なバリデーション研究の動向をふまえた日本のバリデーション研究の現状と今後の課題について説明がなされた。
第二部の「コメットアッセイの国際バリデーション研究」では、ECVAMやICCVAMなどの参加による国際的な共同研究が第3段階Phase V まで終了し、本年度からバリデーション研究Phase Wを開始することや反復投与毒性試験に組み込んだ手法について2009年6月の横浜会議で議論後、ガイドラインへの取り込みを決定するとの報告がなされた。また、「形質転換試験のバリデーション研究」では、Bhas42細胞形質転換試験の開発とバリデーション研究の報告がされ、当センター内の研究では本法がAmes試験陰性やAmes試験で検出しにくい発がん物質に対して検出率が高かったことから、現在OECDガイドラインに提案すべく複数施設でのバリデーションを実施中との報告がなされた。
第三部では、「内分泌かく乱物質スクリーニングの国際バリデーション研究」で2種の内分泌かく乱性in vitro試験法(HeLa法及びLumi-cell法)の国際バリデーションについて報告がなされ、 我が国で開発されたHeLa法は現在、国内3施設でTask2(アンタゴニストアッセイ標準物質の測定)を終了し、Task3(アンタゴニスト検出法の検討)を実施中との報告がなされた。一方、米国で開発されたLumi-cell法ではPhase Uのアンタゴニスト試験で施設間差が生じたため追加試験を実施中との報告がなされた。また、「眼刺激性試験STEバリデーション研究」ではウサギ角膜由来のSIRC細胞に一定濃度の被験物質を5分間暴露し、細胞生存率を指標としたSTE(Short Time Exposure)試験のバリデーション研究を行い、GHS区分(カテゴリー1、カテゴリー2及び被刺激物)との一致性も良好で高い予測性並びに施設間再現性が確認され、眼刺激性試験代替法としての有用性が報告された。また、「培養皮膚モデルバリデーション研究」では、日本の培養皮膚モデルLabCyteEPI-MODEL24について施設間再現性、同等性、代替可能性を評価するためバリデーション研究がなされ、高い施設間再現性が示されたが、EUの培養皮膚モデルEPISKINと比較して、感度はやや劣るとの報告がなされた。
(2009年4月17日(金)開催のJaCVAM第2回ワークショップより)

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